東京では雪が降りましたね!
さて
「お金をかけられないのですが
離婚することを決意したので
ご相談したいのです」
というメールが事務所に届きました
論理が破綻しています笑
弁護士に相談する=お金がかかっています笑
そこで
「お金をかけないで離婚したい」という方へ
簡単なアドバイスをここに書いておきたいと思います
無料法律相談
まずは無料法律相談を一番に思い浮かべるかと思います
しかし
先に結論を言ってしまいますが
あまり意味がありません
なぜなら
相談はあくまでも「相談」のみ
あとの「実践」は
自分でしなければならないからです
「相談」は
自分が「実践」をするための
戦略や知識ややり方などを
ただ単に聞きに行くようなもの
それだったら
こうしてネットなどでも知識を得ることはできると思います
とはいえ
まずは弁護士に相談をしたいという方へ
無料法律相談について
以下に記載しておきます
役所の無料相談
市役所、区役所などの自治体では、無料法律相談を定期的に行っています
私も担当の弁護士として相談を受けに行ったことがあります
自治体で行っている無料法律相談は
20分くらいなので
事情を説明していると、あっという間に時間が過ぎてしまいます
そのため
まずは事情や伝えたいことについては
紙に書いて持っていき
その場で相談をしながら見てもらうのが早いでしょう
その上で
「何を聞きたいのか」
を予めはっきりさせておいた上で
いきなりその質問を弁護士にぶつける
くらいの勢いで時間的にちょうどいいと私は思います
自治体の法律相談は何度も受けることができると思いますが
その度に担当の弁護士は違いますので
事情を書いた紙はその後も有効に使うことができると思います
相談後に
自分が何をすればいいのか
どう動けばいいのか
がわかるように
相談に臨むと良いと思います
法テラス無料法律相談
法テラスを利用することのできる所得の方は
法テラスの30分無料相談を3回まで利用することができます
これも注意点は上記のとおり
3回の相談を有効に使いながら
自分の「実践」を進めていきましょう
法律事務所の初回無料相談
最近では、どこの法律事務所でも
「初回相談無料」というところが多くなったようです
もちろん、これを使うことも考えられますが
あくまでも「初回」のみですし
法律事務所としても
依頼を取るための営業的サービスとして
この初回無料相談を提供しているところが多いと思いますので
依頼を受けることを前提としての話をされる可能性も否めないかと思います
「お金をかけずに自分でやる」という点からすると
1回のみの無料相談で何を持ち帰り
どう活かすのか、を明確にしておく必要があるでしょう
まずは別居の準備をする
上記のような法律相談をもちろんしていなくても
離婚の準備は可能です
まずは別居の準備をしましょう
なぜなら
別居をしていないと
その後の離婚の話は
ほぼ全くと言っていいほど
進まないからです
なぜなら
いくら「離婚をしたい」「離婚をして欲しい」
と夫に言ったところで
夫としても「そんなこと言ってもまだ家にいるんだから
そのうちまた機嫌が直るでしょ」くらいにしか
捉えていません
(いや、ほんと、です)
そのため
まずは「家を出る」ということをして
そのくらいの決意なのだ、意思なのだ、本気なのだ
ということを示す必要があります
ちなみに
家まで出たとしても
「悪かった、帰ってきてくれ」
という夫がほとんどです
別居後、何年も離婚してくれない夫たちを見ている私達からしたら
別居=離婚
とまでは言い切れません
そのため
兎にも角にも
まずは別居!!
「お金をかけられない」
のであれば
実家、親、兄弟姉妹、親族、友人など
いわゆる居候をさせてくれる先を探しましょう
なぜなら
家賃がかからないから
自分で借りるとなると
初期費用としてそれなりにかかりますし
場合によっては契約の審査が通らないことも
まずは
居候をさせてもらえる先を探しましょう
別居先が見つかったら次は調停申立
別居先が見つかり
家を出ることのできる目処がついたら
次は、調停の申し立てをしましょう
家庭裁判所の窓口に行けば
比較的簡単に
窓口の職員の方が申し立て方法を教えてくれ
申し立てをすることができます
戸籍謄本と印鑑
印紙・切手代2,000円程度を持参しましょう
調停の申立は
別居前の住所でも申し立てることはできますので
念の為(別居先に夫が押しかけてくることもあるため)
旧住所を記載して申し立てをした方が賢明です
申し立て後、夫の元に裁判所から書類が届くまでには
2〜3週間がかかりますので
申し立てをした後に家を出ても十分に可能です
家を出た後に
ちょうど、夫の元に調停のお知らせが届く
というベストタイミングになるかと思います
離婚の調停と
婚姻費用分担請求の調停の
2つを同時に申し立てておくことをお勧めします
婚姻費用分担請求の調停を申し立てておけば
別居後からの生活費(婚姻費用)を夫から支払ってもらうことが可能になります
あとは調停に任せて
あとは
調停の流れに任せましょう
まずは婚姻費用を決めてくれると思います
その後、離婚の話をしてくれますが
前に書いたように
離婚に応じない夫も多いので
婚姻費用だけ決めて
離婚調停は不成立
というケースも多いです
その場合
婚姻費用をもらいながら
安心、安全に
別居生活を過ごす
ということが
私としてはお勧めです
なぜなら
離婚調停不成立から
すぐに離婚訴訟を提起することもできますが
よほどの理由がない限り
家庭裁判所では離婚訴訟で離婚を認める判決を下す
ということはしません
そのため
その「よほどの理由」=長期間の別居
を実現するためには
まずは
安心安全な環境で
婚姻費用をもらいながら
自分の生活、自立を組み立ていくほうが賢明です
そのうち
夫が諦めて
離婚届を送ってくる
なんてこともありますから^^
あ、もちろん
夫からの電話・メール・LINEなどは
全てブロックですよ
夫さんとしては
奥様と連絡がつく限り
まだ希望があるかも
復縁できる余地があるかも
と
要らぬ期待を抱いてしまいます
意思が変わることはないのだ
ということを
徹底的に知らしめた方が
相手にとっても
幸せです^^