私が2回目の結婚をしたのは
34歳のとき
そして
離婚をしたのは翌年の35歳のとき
たった11か月の結婚でした
結婚相手は
私が地方に単身赴任したときに担当した
刑事被告人
服役前に
接見室でアクリル板越しにプロポーズをされ
服役中に
手紙と月1〜2回の
1回あたり
たった20分の面会だけで
恋に落ちてしまいました
手紙と
制限された面会だけだったから
というのもあるのかもしれません
でも
私自身
「出てきてから」
しっかり
ゆっくりと
関係を深めたい
これからだ
という思いがありましたが
どうも
その土地の男性は
女性の家に居付いてしまう方が多いようで
「さあ、これから交際」
が
いきなり同棲開始
になってしまいました
当時も今も
嫌と言えない
断り下手な私
あれよあれよという間に
彼のペースにのまれてしまいました
そして
出所から3か月後には入籍
入籍自体は
当時
まだまだ
結婚に憧れていた私が急かしたものでした
彼は優しかったけれど
仕事が忙しい私を
いつも応援してくれてはいたけれど
いつの間にか
仕事に就かないようになり
私が日常的に必要なお金を渡したり
服などを買ってあげたり
という風になってしまいました
入籍後は
配偶者になったので
自営業の私の配偶者控除に
そのお給料という名の
渡したお金で
彼は
スノボに行ったり
飲みに行ったり
ということが日常的になってしまいました
元々
彼には浪費癖がある
ということはわかっていたのに
なぜか
それを止められなかった私
当時の私は
自分でも気づいていましたが
まるで
DVを受けている妻のようになっていました
治るはずもない
彼の浪費癖が治ってくれるのではないか
わかってくれるのではないか
お金があったら
浪費することもなくなるのではないか
計画的になるのではないか
そんな
ありもしない
期待に
でも当時の私は
妻という立場だったし
彼のことは人としては好きだったし
なんとか更正してほしい
そんな気持ちでした
しかし
当たり前と言ったら
当たり前
社会性がなかったのだから
刑務所に入るようなことになり
社会性がなかったのだから
結婚生活だって
まともに上手くいくはずもなく
(しかし、その彼も
今はまともに結婚生活を送っているようなので
彼のせいばかりでもない
奥さんの手腕というものもあるようなのです)
最終的には
私は
4000万円あった貯蓄を使い果たし
破産寸前になって
彼と別れました
彼と一緒に購入した
新築タワーマンションに
一人で住んで
彼が欲しいと言って購入した
50インチの大画面テレビを一人で見て
彼と一緒に始める予定だった
独立開業したばかりの法律事務所の借金を背負って
とにかく
借金を返していかなければ
とにかく
事務所の売り上げを上げなければ
必死でした
誰も知る人のいない土地で
たった一人で
なんとか
軌道に乗り出し
お客さんが来てくれるようになり出した頃
三番目の元夫と出会いました