皆様、初めまして
今年の6月から入りました、未緒法律事務所の事務のマキホです。
未緒先生とは友人の関係です。
私は、2008年の別居から始まり、
2011年に離婚訴訟をして離婚しました。
いわゆるモラハラ離婚でした。
娘が一人おり、当時7歳でした。
私は、専業主婦で、お金の管理は全て夫でした。
私は、夫に、勝手に私の通帳を作られ
夫の財産の半分を私の知らない間に、私名義の口座に移されていたのでした。
この私が知らない口座を、家を出た後に銀行に行って調べたら、
私が引き出してないのに、引き出されていたお金がありました。
私には全く意味不明でした。それがカラクリでした。
私が家を出た時点で、夫は、私が使えるお金をストップしました。
たまたま、夫が隠していた財産以外の私名義の口座のお金があったため、
それは私の弁護士曰く、引き出して良い言われ、なんとかそれで
私が働くまでの間の生活は大丈夫でした。
別居中、私は娘を3回ほど連れて出ましたが、夫に連れ戻され、
4回目に連れ出した時には、「誘拐になる」と元夫から言われ、
娘と引き離され、調停がはじまりました。
シェルターも考えましたが、
暴力を振るわれていないと入れないと言われ
私は実家に戻るしかありませんでした。
当時、モラハラという言葉が
まだあまり認知されていない時代でした。
本当に時代が悪かったとしか言いようがない時代でした。
元夫のモラハラは、例えば、
調停中
「私の祖母が亡くなりそうだから孫を会わせてあげたい」
と元夫にお願いしたら、
「診断書見てからじゃないと会わせられない」
と言われ、
結局祖母は孫に会えずに亡くなりました。
他にも、
飼っていた犬がいたのですが、
娘と一緒に連れてきたら、それも連れ戻され、
元夫の弁護士から「犬をヤマト便で送りますが送っていいですか?」
と訳のわからないことをわざと言われたりしました。
このような、心理的に追い詰めるようなことを日々やってきました。
私は、法に触れない沢山の嫌がらせ元夫からされました。
元夫の弁護士から、私の弁護士宛に
ファックスが毎日30枚から50枚ほど届いた様で
私の弁護士も私に対してきつく当たるようになりました。
今思うと、私の弁護士の気持ちもよくわかります。
でも、当時の私は、そんな精神的な余裕は全くなかったため
私の担当の弁護士がコロコロ変わったり、
精神的なストレスで心療内科に行ったりしました。
それが裏目にでてしまい、
裁判官は、私が精神的におかしくなって突然家を出た
という扱いをしました。
そのためか、
訴訟では、本当にありえないような元夫の主張が通り、
私は頑張ってモラハラに対戦したら、
裁判官には、それがかえって逆にモラハラと言われ、
逆に、私が慰謝料を支払うように認定されてしまいました。
私がもっと驚いたのは、
元夫の財産を
元夫が私の知らない私名義の口座に移し替えていたため、
元夫の財産はゼロ。
私が財産を全て持っていったから
「そこからよこせ」ということでした。
専業主婦だった私が元夫に財産分与をするという形に。
元夫が親権、監護権も勝ち取って、
その上、無職の私に養育費を毎月11万払えと言ってきました。
私が払えないと言ったら、
「じゃあ子供との面会は毎月1回の1時間だったらいいですよ」と嫌がらせ。
それからもう13年、娘には会っていません。
昔、調停中に元夫が娘に会わせてくれると言われたことがあったので、
嬉しい気持ちで娘に会いに行ったら、
その場所に娘がいなかったり、居留守をつかわれたりと
何回も嫌がらせをされました。
周りの人からは
「何でお嬢さんに会わないの?」と沢山聞かれましたが、
「会わせてもらえないんです」と言う他ありませんでした。
私は、2011年に裁判離婚して、
子供の親権、監護権、財産も実質もらえず、
残ったのは未払い婚姻費用の請求権だけでした。
それから10年後の2021年、
元夫とは離婚後、一切関わっていないのに
突然、裁判の通知が来ました。
なんと、10年前の離婚訴訟で
私が支払うことにされてしまった
財産分与の請求でした。
私も元夫も
離婚訴訟と婚姻費用審判で
それぞれ裁判所から支払いを命じられても
どちらも支払いをしなかったためです。
うまくやられたと思いました。
判決で認められた財産分与請求権が
時効にかかる寸前の
10年弱の時でした。
その時、私は、請求金額(約600万円)にびっくりして
自殺を考えたくらいショックを受けましたが、
友人だった未緒先生に受任をお願いしたら即お断り(笑)
『まきこさん、昔、婚姻費用の調停の申し立て自分でしたなら、
今度は本人訴訟でやりなさい、そして相手と向き合わないとずっと続くよ』と
びっくりしたけど自分で頑張って資料を集めたりして、調べて
自分で訴訟をやりました。
なんと
私が請求していなかった未払い婚姻費用との相殺の主張が通り、
それでもマイナスにはなりませんでしたが
請求額に比べたら少額での和解で終わりました。
私の気持ちは勝訴でした。
私と元夫との争いはトータルで13年かかりました。
私の例は、最悪な例かもしれません。
元夫はおそらくですが、
「お前が勝手に出ていったんだから、
これくらい当たり前だろう」
という考えなんだろうと思いますが、、、
要するに、元夫は私に子供もお金を全て渡さない。
元夫の言い分としては、
「俺は傷ついたんだから
慰謝料の500万支払いなさいよ」
ということである。
しかも判決で認められる慰謝料の最高額の500万???
「無職で貯金がない私に?」と思いましたが、
相手はモラハラだから仕方のないことなのだと思いました。
結論として、私は、
「離婚だけできただけ、本当に良かった」と思いました。
あのままでいたら、私が自殺するか、元夫を殺していたと思います。
元夫との離婚で、私が感じたことは、
当時の私は、悪い相手を私が引き寄せた結果であると思っています。
宇宙の法則通りの結果だと感じていて、
自分が良い考えをしようとした時、良い人が寄ってくると。
そして、元夫のモラハラを悪化させたのも、自分が原因だったと。
私がモラハラ夫と出会ったことは、全て意味のあることだと。
それがカルマなのか?
それともソウルメイトなのか?
詳しくはわかりませんが、、、
「自分が変わりなさい」という合図をくれた人だと、今は思っています。
2011年から私は変わろうと誓ったのに、
この10年、私は変わってるようで、変わっていなかった。
私が元夫に対して持つ恨み、執着であろうと思います。
それが、10年後、確実に自分が元夫からの訴訟を引き寄せたんだと思います。
私が皆さんにお伝えしたいのは、
調停では、ある程度、調停委員は私たちの感情を聞いてくれますが、
裁判では感情は通用しない。
全て法律、証拠によって決まるんです。
相手の感情も自分の感情もいらないんです。
こんな最悪でありえない中でも
素晴らしい人たちとの出会いがあり、
私なりに頑張っていたら素晴らしいパートナーと出会い、
事情を説明したら、二人で立ち向かおうと言ってくれました。
不思議とモラハラ夫と断ち切ってから、素晴らしい人たちに出会えたんです。
人生、マイナスばかりではないんです。
そして、未緒先生は正直変わった弁護士です(笑)
カウンセリングまでしてくれる弁護士の先生は他にいません。
裁判離婚後、未緒先生と出会い
そして、また変わるきっかけを下さった。
全てプログラムだと感じます。
神様は乗り越えられない試練は与えないと言います。
最悪なことが起きたら、自分は凄い人間だと褒めてください。
とにかく自分を信じて頑張ってください。