こんにちは
円満離婚弁護士の原口未緒です
YouTubeで円満離婚講座をやりたいと
ここ最近、ずっと思っているのですが
なかなか
画面デビューするのには
エッジが超えられないようです^^;;
さて
最近、ちょっと
重い案件をやっています、、
重い、というのは
気が重い、ということですかね
私は旦那さん側
(男性はご紹介の方のみお受けしています)
離婚協議をするために
奥様に会って欲しい、というご要望であったため
また
奥様もそれを望まれたため
お会いすることにしました
なかなか
異例です
お会いしてみると
とても、とても感じのいい方で
旦那様との結婚生活での愚痴を
散々聞かされました(笑)
「全て旦那さんの思い通りにやってきて
私の意見が反映されたことはないの」
とおっしゃる奥様
「それなら
この離婚の機会では
奥様の意見を最大限尊重しましょう」
そう言って
お話し合いは始まりました
しかし、、、
ご面談を2回、3回と重ねていっても
具体的な条件がはっきりとは出てこない奥様
「結婚生活での大変だったこと、苦労したことを全部聞いてほしい」
とはおっしゃっていたものの
私たち弁護士は
紛争を解決するのが仕事
最終的には
離婚条件という形で
まとめなければならない
ということは
最初にお会いした時にはお話しました
もちろん
その前提として
離婚条件にいきつく前までに
さまざまなお気持ちなどを
お話いただき、受け止める、というのも
私たちの仕事でもあります
調停委員の大きな存在意義は
私はそこにあるのではないかな、とすら思っています
人は
自分の思っていることや考えていること、感じていることを
誰か人に共感してもらったりして
「あなたは悪くないよ」
と言ってもらったりすることで
ようやく
胸につかえていたカケラのようなものが取れて
次に行けるのだと思います
そのため
最初は
何も進展のないように感じられるようなお話でも
根気強く
全て聞いていくことが
調停が進展する理由ともなるのです
。。。で
話が飛びましたが 笑
この奥様も
本題ではないところをお話になりたいという感じはありましたので
雑談を交えながら
また、私自身、シングルマザーですし
お気持ちや状況など
とても、とても
よくわかるところや
共感できるところなど
ありますので
そんな
ママトークみたいなことをしながら
それでも
代理人としての役目でもある
「条件」も聞き出していきました
そんな作業をしていってわかったことは
旦那様から聞いてわかったことでもありましたが
この奥様は
ご自分では決められない、という方、、、だったのです
いわゆる
超優柔不断ということなのでしょうか
「条件」
ですからね
ある程度のところで
踏ん切りを付けなければなりません
というより
当初の奥様のお言葉どおり
「今度こそ、自分で決めたい」
のであれば
自分で条件を出さなければなりません
もちろん
一度は出しました
私がライフプランナーのような聞き取りをして^^
しかし
その金額が旦那様には「高すぎ」た
でも
結局のところ
旦那様の方でも
その金額から
あまり少なすぎない金額とはなりました
ただ、、
多分、生活費の分が少ないんだろうなあ・・
家賃の高いエリアにお住まいだったので
お子さんのいらっしゃる場合
お子様の学区や環境を変えたくないという要望が多く
そのままそのエリアに住み続ける
という方が多いですが
その場合には
家賃がネックになることは多いです
結局、家賃の全くかからない
実家に帰る、というパターンが
一番、安泰というか、安定しています
・・・ということで
この奥様には
従前のご自宅にお住まいいただくことを前提とした上での
旦那様が毎月捻出することのできる
ギリギリの金額をご提示いたしました
その回答期限が今日・・・・
なんだか
こんな
締め切り、みたいなの
本当は嫌なのですが
これで決めていただかないと
どんどん奥様にとって条件が悪くなってしまう・・
それを旦那様もわかっていて
最終期限を設定されたのかもしれませんね・・
第三者として見ている
私からしたら
旦那様の愛も、愛
しかし
この愛の形は
奥様には
虐待と捉えられているのでしょうね・・
皮肉なものですね
辛いものですね
こんな
状況にお立ち合いするのも
離婚弁護士の仕事
離婚して
新しい人生に生き生きと喜び歩み出す人を見れば
こうして
不本意な決断をしなければならない方も見る
とても複雑な気持ちです